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−もの忘れ外来のお知らせ−

日本認知症学会 認知症専門医・指導医
広島県 認知症サポート医

日本神経学会・認知症疾患診療ガイドライン2017

・認知症の診断は,まず第一に治る認知症を見逃さないことが重要です
・物忘れだけでなく,うまくしゃべれなくなったり,性格が変化する認知症もあります.
・認知症に伴う徘徊,幻覚,不隠,不眠,うつ症状,暴力などの治療が重要です.


診療の流れ
 1回目:スクリーニング検査(当院):認知症検査・血液検査・神経学的検査
 
2回目:画像検査(他院):頭部MRI・脳波・脳血流シンチグラフィーなど
 
3回目以降:総合評価(当院):診断・薬剤の選択・介護保険申請など
 
(場合により,広島赤十字・原爆病院に入院し,詳しい検査を行います)

アルツハイマー病とは?
 ・物忘れで始まり,取り繕い,物盗られ妄想,道に迷うなどの症状が出現します
 
・認知症の中で最も多く,年齢が進むほど発症しやすくなります
 
・認知症の薬により,進行を少しでも遅らせることが期待されています.

血管性認知症とは?
 ・物忘れ,しゃべりにくい,思考が進まない,歩行障害などの症状が見られます.
 ・小さな脳梗塞が積み重なり,多発性脳梗塞と診断された方に主に見られます.
 ・脳梗塞の予防,すなわち生活習慣病の予防が最も重要な予防になります.

レビー小体型認知症とは?
 ・物忘れなどの認知機能に,良い時と悪い時の差が認められます
 ・服を着た子供がいるなど,具体的な幻覚や妄想が特徴的です.
 ・パーキンソン病の症状が合併して見られることが多く認められます.
 ・臭いが分からない,寝言がひどい,便秘,抑うつ気分の方は要注意です.

前頭側頭葉型認知症とは?
 ・我が道を行く,何もしなくなる,同じことばかりするなどの症状があります.
 ・言葉がうまくしゃべりにくくなる(進行性非流暢性失語症)こともあります.
 ・物の意味が分からなくなり使えなくなる(意味性認知症)こともあります.

特発性正常圧水頭症とは?

 ・歩きにくい,尿失禁,認知症の症状が認められます.
 ・脳脊髄液を排出することにより歩行が改善する事があります(タップテスト).
 ・タップテストが有効であれば,VPシャント術の適応となります.

前頭葉・側頭葉てんかんとは?

 ・一時的に意識がなくなる,無意識に口や手を動かすなどの症状がみられます.
 ・急にぼーとしたり,症状に変動があることが多いです.
 ・脳波やMRIで異常が見つけにくく,治療効果により診断する場合もあります.


甲状腺機能低下症(橋本病)とは?
 ・甲状腺ホルモンの不足により,脳の思考回路がゆっくりとなってしまいます.
 ・ホルモン補充療法により改善します.
 ・まれに橋本脳症と言い,ホルモンは正常なのに異常をきたす場合があります.

慢性硬膜下血腫とは?
 ・認知症のような症状,歩行障害などの症状が認められます.
 ・頭をけがしたり,転んだりした数か月後に発症する場合が多いです.
 ・基本的には手術により治療しますが,保存的にみる場合もあります.

神経原線維変化を伴う老年期認知症(SD-NFT)とは?
 ・ご高齢の方に認められ,物忘れのみが主体の認知症です.
 ・進行も緩徐であり,それ以外の症状は目立ちません.

嘴銀顆粒性認知症(AGD)とは?
 ・物忘れと性格変化(怒りっぽいなど)を主症状とする認知症です.
 ・アルツハイマー病と違い,それ以外の症状は目立ちません.

 
(SD-NFT, AGDともにアルツハイマー病との鑑別診断は困難です)